シャープは2018年IGZOと有機EL(OLED)の生産量を増やし、同時にLTPSとa-Siパネル生産を減らす計画で、LCDパネル生産ラインを再編すること明らかにしたようだ。
シャープの思惑として、次世代「iPad」用にIGZOディスプレイの受注確保と今後拡大する有機EL(OLED)の需要に応えるためとDigiTimesが報じている。
IGZOとOLEDの製造に注力する方向性
DigiTimesによると、シャープの亀山工場において液晶パネルへ配分してきた製造能力を、IGZOと有機EL(OLED)用へ製造能力の再分配を進めているとのとだ。
IGZOディスプレイは、2015年以来「iPad Pro」シリーズで採用されており、シャープとしては次世代「iPad」用にもIGZOディスプレイの採用を獲得し、受注確保を狙っているようだ。
Appleの「iPad」用ディスプレイはSamsung、LG、シャープの3社より調達している。
またDigiTimesは来週開催予定のAppleスペシャルイベントについても触れている。
Appleスペシャルイベントでは新型「iPad Pro」を期待する声もあるが、同イベントでは低価格な新型「iPad」が発表される。
そして「iPhone X」のデザインのようなベゼルレスで、Face ID搭載の新型「iPad Pro」は今秋発表予定と報じている。
また、現在シャープは有機EL(OLED)の製造に向けても本格的な準備を進めているとも報じている。
それは、SamsungがAppleへ独占的に供給している有機EL(OLED)が要因となっている。
Appleはもともと複数のサプライヤーに発注することでいろいろなリスク対策をしているが、もしシャープが本格的に有機EL(OLED)の製造を行い上手く進めば、今後拡大するであろう有機EL(OLED)の需要に応えることが可能となるからだ、としている。
(Via: 9to5Mac)