Appleニュース・噂

【2023年Q2】Apple、2四半期連続で減収減益 iPhone売上高は過去最高を記録

Appleは、2023年の第2四半期(2022年1月〜3月)の業績を発表し、売上高は948億3,600万ドルで、前年同期比で2.5%減少しました。純利益は241億6,000万ドルで、前年同期比で3.3%減少しました。これは、2四半期連続での減収減益となります。

 

一方で、iPhoneは過去最高の売上高を達成し、サービスも過去最高の売上高を記録したことが明らかになりました。iPhoneは、前年同期比1.5%増の513億3,400万ドルの売上高を記録し、3月には過去最高の売上高を達成しました。これは、iPhoneの新しいモデルの販売増加が背景にあります。一方、iPadとMacは2四半期連続で減収となり、それぞれ12.8%減と31.3%減となりました。このような減収の背景には、セミコンダクター不足による製造能力の低下や、競合製品の増加などが挙げられます。

Wearables/Home and Accessoriesは0.6%減で、サービスは5.5%増となりました。Wearables/Home and Accessoriesの減少は、競合他社の増加によるものとされていますが、AirPodsの新モデルが発売されたことで、今後はこの部門も増収が見込まれます。サービスの増加は、Apple MusicやApple Pay、iCloudなどのサービスが好調だったことが背景にあります。また、Appleは昨年末にApple Fitness+を発売し、サブスクリプションサービスとして好調な滑り出しを見せています。

また、Appleはサービス部門において過去最高の売上高を記録しました。2023年度第2四半期におけるサービス部門の売上高は209億700万ドルで、前年同期比で5.5%増加しました。この増加には、App Store、Apple Music、iCloud、Apple Careなどの定期的な収益の増加が貢献しています。特に、Apple Musicは年間契約数で過去最高を更新し、Appleのサブスクリプションビジネスにとって非常に重要な存在となっています。

一方で、地域別の売上高を見ると、アメリカと日本は売上高が減少しました。アメリカは377億8400万ドル(7.6%減)、日本は71億7600万ドル(7.1%減)でした。一方、欧州は239億4500万ドル(2.8%増)、中国は178億1200万ドル(2.9%減)、アジア太平洋地域は81億1900万ドル(15.3%増)となりました。Appleは今後も、地域ごとに需要が変化することに対応するため、戦略的なマーケティング活動を継続していくことが予想されます。

最後に、Appleは今後の見通しについて、現在のマクロ経済の見通しに大きく影響されるため、明確な予測を出すことができないとしています。しかし、第2四半期と同様に、第3四半期においても前年同期比での売上高実績は維持されるとの見通しを示しています。Appleは引き続き、製品・サービスの開発・改善に取り組むことで、顧客満足度の向上や収益増加に努めていくことが予想されます。

 

詳細は以下のプレスリリースをご覧ください。

私設Apple委員会をフォローする
私設Apple委員会