Fast Companyは、5G対応の新型iPhoneに使用されるアンテナモジュールは、Appleの自社設計を採用するようだ、と報じている。
5G対応の新型「iPhone」には、Qualcomm(クアルコム)製のモデムチップが採用されるものの、アンテナモジュールに関しては、Appleが求めるデザインに適合していないためApple自社開発となるようだ。
万が一のことを考慮し、Qualcomm(クアルコム)のモデムチップとアンテナモジュールを採用する設計についても計画を進めているようで、両部品がQualcomm(クアルコム)製のもので採用された場合、iPhoneの厚さが少し厚くなるとのこと。
Appleの考えとしては、設計上の理由とQualcomm(クアルコム)への依存を少しでも減らしたという考えから、独自開発のアンテナを採用したいようだが、Appleが開発を進めているmmWave(ミリ波)ネットワーク向けの5Gアンテナは、アンテナ開発の中でも難しいそうだ。
また、新型「iPhone」へ搭載予定のフェーズドアレイアンテナは、アンテナを動かさずにビームを様々な方向に電子的に誘導できるという特徴があり、これを正確に使用するためにはモデムチップとアンテナモジュールの密接な連携が必要となる。
両部品が別々の設計となる場合、不確実性が生じ、設計自体の難易度や5Gのパフォーマンスに影響が出てくる可能性があるとのこと。
他にも、Appleはモデムチップの独自開発を以前より進めていると噂されているが。現状では準備が整っていない状況で、自社製のモデムチップが採用されるのはもうしばらく先になるようで、2020年の新型「iPhone」では、QualcommのX55 5Gモデムチップが採用される予定という。
Source: Fast Company