ことの発端はRedditだった。
バッテリーが劣化するとiPhoneの動作が遅くなってしまうのは、AppleがiPhoneの性能を意図的にダウンさせているのではないか、という議論が発生した。
この議論に対してAppleは公式にコメントを発表した。
バッテリーが劣化すると意図的にiPhoneの性能がダウンする？
あるユーザーが「iPhone 6s」のiOSをアップデートした。
アップデートしたはずなのに「iPhone 6s」の動画が明らかに遅くなったそうだ。動作が遅くなったことからバッテリー交換を行い、バッテリーを新品にした。
するとiPhoneの動作は早くなったと報告している。
この投稿に反応したのはGeekbenh。
Geekbenhが推測したのは「劣化したバッテリーが搭載されているiPhoneは、Appleが意図的にその性能をダウンさせてるのではないか」というもので、それを内容を記事にし公開している。
公開している記事では、ハードウェアの問題ではなくiOSバージョンにおいて明らかな差があることを指摘した内容となっている。
これを受けAppleは正式なコメントをテック系メディアのMashable、The Verge、TechCrunchなどに送付したようだ。
コメントの内容として「我々のゴールはお客様にとって最高の体験を提供すること」と前置きした上で「電子部品を保護する目的でデバイスが予期せずにシャットダウンすることを防ぐために」と古くなったiPhoneの動作が遅くなる原因について説明している。
どうやらiPhoneは、搭載されているバッテリーが劣化していることを感知するとCPUの動作速度を抑制するようだ。これはiPhoneの突発的なシャットダウンなどを引き起こさないための対策ということだそうだ。
つまりAppleはバッテリーが劣化したiPhoneは、その性能を意図的に低下させていることを認めるということになる。
Appleはあくまでも私達に最高の体験を提供することが目的とコメントいる。もしお持ちのデバイスの動作が遅くなったと感じたら、新しく買い替えること以外にもバッテリー交換も視野に入れた方が良さそうだ。
（Via: 男子ハック）